総合・社会
2017.09.24
初の“逆潮流”から25年 太陽光発電設備はいまも安定稼働
日本で初めて送電線に接続された住宅用太陽光発電設備が2017年9月、稼働から25年を迎えた。設備は日本の太陽光発電産業の礎を築いた桑野幸徳さんの自宅で現在も安定稼働している。日本で初めて送電線に接続された住宅用太陽光発電設備が2017年9月、稼働から25年を迎えた。設備は日本の太陽光発電産業の礎を築いた桑野幸徳さんの自宅で現在も安定稼働している。
桑野さんは1992年、大阪府内の自宅の屋根に変換効率10%の太陽光パネルを1.4kW設置し、関西電力の配電網に連系して余剰電力を売電する逆潮流を始めた。翌年の1993年、ベランダに0.4㎾の太陽光パネルを増設、現在設備の出力は1.8㎾だ。太陽光パネルで生み出される直流電力を交流電力に変換するパワーコンデョショナは25年間、壊れることなく、稼働している。
桑野さんは、「1992年は地球環境問題が明らかになって、太陽電池モジュールの変換効率も10%上がった。余った電気を電力会社の送配電網に逆潮流させてくれと当時の通産省に要請した。日本初だったので制度の細部まで決めてもらったことで逆潮流は実現した」と当時を振り返る。
9月24日、桑野さんは関係者や報道陣を自宅に招いて設備を公開し、「太陽光パネルやパワーコンデョショナの製品寿命を延長できれば、発電コストはさらに安くなる」と語った。
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