世界チャンプの太陽光発電所

かつてWBA世界スーパーフェザー級とWBA世界ライト級の2階級制覇を成し遂げた名ボクサーの畑山隆則さんも低圧太陽光発電所のオーナーだ。なぜ世界チャンプは太陽光発電所を持ったのか。

2017年10月、畑山隆則さん(42)の低圧太陽光発電所が完成した。ハンファQセルズの出力285Wの太陽光パネルを採用し、出力5.5kWのパワーコンデョショナを9台設置。全体でパネルの出力は82.8kW、パワーコンディショナの出力は49.5kWだから、太陽光パネルの出力がパワーコンディショナの出力を上回る過積載発電所だ。

畑山さんは「晴れた日に電気を生んでいる感覚がいい。地球環境に貢献している気持ちになれる。私は原発反対なので、自然エネルギーで電気をつくることによって原発ゼロの社会へ、わずかでも寄与できることもいい」とし、「この太陽光発電所の売電単価は24円だが、投資メリットは売価42円の発電所と変わらない。設備投資が安くなれば、20円以下でも採算が合うのでは」と語る。

きっかけは住宅用太陽光発電

畑山さんの太陽光発電所を建設したのは、都内に拠点を構える太陽光発電所の施工会社、リアルヴィジョンだ。畑山さんはリアルヴィジョンの袋正和社長(42)との出会いがきっかけで投資を決意したという。

「自宅に太陽光発電設備を設置しようと、ネットで業者5社ぐらいから見積もりしてもらうサイトを利用した。そのときの業者の1社が(リアルヴィジョンの)袋さんだった。ただ、袋さんはこの家に太陽光発電設備は向かないと言った。私は宮崎県で太陽光発電所を持っていて、産業用の太陽光発電所に興味があったので産業用の太陽光発電所をやろうと思った。その方が私も袋さんも儲かるだろうと。それで袋さんに産業用太陽光発電所を紹介してもらい、この太陽光発電所をつくった」(畑山さん)。

リアルヴィジョンの袋雅和社長はこう振り返る。

「畑山さんが自宅に太陽光発電設備を設置したいということだったので、拝見させてもらったが、自宅の南側と西側に建物があって、パネルに影がかかるので、やらない方がいいとお断りした。畑山さんから営業に来たのに珍しいといわれたので、いやお客さんが損をすることを勧めるのはよくないといって断った。すると、畑山さんから産業用の太陽光発電所はやっていないのかと聞かれて、やっていると答え、自信をもってお勧めしたら、畑山さんから任せるからやってといわれ、ハンファQセルズは発電量が良いので、過積載のパッケージでお勧めしたら、あれよあれよと進んでいった」(袋社長)。

太陽光発電所は3つ目

畑山さんが初めて太陽光発電設備のオーナーになったのは2012年。自身が持つアパ―トに出力10kWの設備を設置したのが最初だった。その後、宮崎県内に2ヵ所目の太陽光発電所を所有、今回は3ヵ所目となる。

袋社長は、「前の地主さんは工場を建てるつもりだったが、その地主さんが亡くなられて、奥さんが土地を引き継いだが、何もすることができないからということで(土地を活用させてもらった)。売電単価が下がっても、パネルの価格が安くなって、性能は上がっているから、利回りは変わらない。昔はこの規模だと3000万円かかっていたと思う」と説明する。

畑山さんは、完成した太陽光発電所を前に顔をほころばせて、「売電単価だけにフォーカスするよりも、トータル利回りで考えた方がいい。楽しみだ」と話す。

畑山さんは、すでに4ヵ所目の太陽光発電所の建設を計画している。

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